上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

お風呂で、少しずつ読んでいたのが読み終わりました。
効率のよい努力を科学するってのにひかれて買ってみました。どうも自分の努力は効率が悪そうなので。

 英語が上達したいと思ったら、自分の領域で手本となるような英文、論文をみつけて、それを一度暗唱してみる。・・・そうすると、たんに英文の構造がわかるだけでなく、説得するための文の構造の作り方―英語には英語の説得の戦略があり、パラグラフの組み立てが日本語とまったく違うことなど―がしっかりわかる。そうすると、たんに英語だけでなく、英語で専門的な主張のためにはどのような文の運び方が有効かということが体得できるようになる。短期間で外国語に長けるようになった人の多くは、必ず、この種の暗唱をしているものである。

必ずというのが心強い。

 私が自分でやってとても効果のあった練習法に、英語の放送やテープを聞きながら、聞いている英語を、一秒遅れくらいで、どんどん口真似するという練習法がある。少し前に聞いた文を口で繰り返しているとき、耳はつぎの文を聞いているのである。単純なことだが、やってみると存外難しく、聞いた英語が瞬時に理解できていないと、とても口にできないものである。この訓練で、言語の「自動的処理」とでもいうべき能力が高まり、英語の処理の頭脳効率がとてもよくなった記憶がある。いまから振り返ってみると、聞いた英語を再生産する行為と、つぎの文を聞いて理解する行為の両方を同時にしなければならないため、ワーキングメモリが重い負荷に耐えられるようになったのであろう。

かなり難しそうだ。でも、すぐにやってみることができる実践法だな。