行ってきました。立山博物館。思っていたよりおもしろかった。

立山は美しいと思っていたが、奥深いのは知らなかったなぁ。新発見。
そこで購入した山を感ずる―マンダラの精神構造より
http://www.pref.toyama.jp/branches/3043/home.htm

死後の世界とマンダラ


輪廻転生の輪廻思想は、インド固有の考えかたの一つで、仏教が起るとやがてこの思想もとりいれられた。インドの人は業(カルマ)・行為=行いによって、仏教独自の輪廻説をつくりだした。それは過去の善悪の業が、現在の善悪の果報・因果のむくい=応報を生じさせる。善い行いをすれば、あとで善い結果を招くことになる。悪いことをすれば、あとで必ず悪い結果がおとずれる、というものである。しかもこの善悪のこうした行いは現在から未来につながっており、将来も先々でこの善悪はめぐりめぐってくるのである。この場合、悪い行為をした人は、地獄・餓鬼・畜生などの悪趣に生まれる。転生することになる。しかしこのとき、五戒を守る人は(結果の報い)として人間界に再び生まれることができるという。人間界だけでなく、少し上のさらに天界にもうまれかわることができる。そして最終的には釈迦の教えを守れば、やがては業を断ち切り、六道輪廻の世界から離れることができるという。


・・・・地獄だけは立山では山の中に模型があるくらいですから非常に良く分かる。これは日本各地にございます。チベット等ではそういう地獄の実態というもの想像の世界でしかないのです。むしろ、生命のある形というものがどこまでも続いており自然に輪廻転生していく。そういう形態を具現していきます。そういう過程を色々紐解く鍵が、実は密教両界曼荼羅にもあるわけです。

引用
山を感ずる―マンダラの精神構造  富山県中新川郡立山町芦峅寺 発行