目からウロコ

10年くらい本を読み漁っていまいちその楽しさってわからなかった。「へぇ〜」とか「そうなんだ」というような感じでおもしいから読んでいるというより、更新しなければ気がすまなくなってしまった日記のように時間があれば、本を開かなければ気がすまなくなってしまった。(もちろん面白いと思うときもあるけど。)

役に立つのかよくわからない知識ばかり増えて(知恵じゃなくて)、深読みしすぎたり、余計なことを考えすぎたり、疑い深くなった気がする。最近読む意味ってあるのかな?なんて疑問に感じて、自分には無駄なんじゃないかなとも思っていた。たくさん読んだほうがいいと勧める本もあれば、読んでも意味がないという本もある。本は自分で買わなければいけないというのもあれば、図書館を活用すべきというものもあるし、余計に自分はどう考えるのか混乱してしまうときもあった。

どちらかといえば自分で本は買ったほうがいいという考え寄りだったから、ほとんど買って読んでいたけれど、昨日天気がよかったので図書館まで駅から歩いてみた。いくら、自分で買うべきといっても3000円も4000円もする本を10冊もまとめて買うことはできなかったが、図書館だと、たいしておもしろそうでなくてもちょっとの興味ぐらいで借りてみることが出来た。

「植物」という不思議な生き方

「植物」という不思議な生き方

その中で借りたこの本が目からウロコ。高い本じゃないけど、植物と虫の複雑な関係が擬人化して書いてあるところもあって表現がわかりやすくておもしろい。同じ内容でも教科書みたいな表現だったら多分なにも感じないと思うけどこれは、物語のようにかいてある。15年はやく出会っていれば、植物学を志していたと思うくらい。

今までは虫は気持ち悪くて花にいたりすると、殺虫剤をかけまくっていた。自分がなんて愚かだったのだろうと反省。ファーブル昆虫記なんてもってのほかだと思っていたけど読んでみたいとさえ思った。虫に魅了されている人をやっと少し理解。自然の摂理はすごい。

本は買わなければいけないと思っていたけど、こういう出会いがあれば図書館にいくのもいいもんだと思った。これは探して買うけどね。