ウェブ進化論
去年買って読んだけど、もう一回読み返してみた。(流し読みだけど。)
影響を受けたはずなのに、具体的な内容を思い出せず・・・。記憶することって大変・・・。
メディアの権威はブログをなぜ嫌悪するのか
文章、写真、語り、音楽、絵画、映像・・・。私たち一人ひとりにとっての表現行為の可能性は
こんな順序で広がっていく。それが総表現社会である。ブログとは、そんな未来への序章を示す
ものである。・・・・・
・・・・・これまでは表現者の供給量を上手にコントロールしていたメディアだったが、ロングテール
部分に自由参加を許すブログの出現によって、コンテンツ全体の需要バランスは崩れはじめたのだ。
メディアの権威側や、権威に認められて表現者としての既得権を持った人たちの危機感は鋭敏で
ある。ブログ世界を垣間見て「次の10年」に思いを馳せれば、この権威の構造が崩れる予感に満ち
ている。敏感な人にはそれがすぐわかる。
・・・・・ネット上の新現象をメディアが取り上げるときに、善悪なら悪のほうに、清濁なら濁のほう
に、可能性と危険なら危険のほうにばかり目を向け、「そこを指摘することで世の中に警鐘を鳴らす
のが自分達の役割だ」という立場を取るのはそのためである。・・・
・・・・・しかし、権威側が指摘する諸問題を解決するためのテクノロジーは、日進月歩で進化して
いる。既存メディアの権威が本当にゆらいでいくのはこれからなのである。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書) 梅田望夫 ちくま新書 引用
10年くらい前、マスコミの仕事をしている人がとても威張っていたのを思い出した。
なんか感に触ったので、「テレビつまんないから、観てない。」などと、強がって言った。
そんな思い出があってかこういう書籍を読むと妙に興味が沸く。
どこまで変わっていくのかはわからないけど、権威構造が崩れるのを恐れネット世界の
悪の部分だけを取り上げようとするメディアっていうのは現実的に感じられるからおもし
ろい。